デジタル印刷の工程

デジタル印刷の仕組み

 

●デジタル印刷のワークフロー

 デジタルプリプレスによって前工程を処理する印刷は、従来の写植版下方式との違いを強調する意味で「デジタル印刷」と呼んでいます。
 デジタル印刷に必要な作業項目を上げてみると次のようなことがあります。

   ・テキストデータの準備
   ・レイアウト部品の作成
   ・画像原稿のスキャンニングと補正
   ・レイアウトソフトによるページづくり(組版)
   ・プリンタ出力(プリンタ校正)
   ・出力用データの整形(面付け)
   ・中間出力(色校正)
   ・最終出力
   ・刷版焼付け

 以上のうち、プリンタ出力まではオフィスで行われるDTPと似ています。デジタル印刷の仕組みは、Macintosh DTPの仕組みを印刷向きに改良したといった経緯になるので、作業環境はオフィスDTPとそっくりです。
 しかしデジタル印刷のページづくりはあえていえばプロフェショナルDTPであり、印刷に適した版の出力を目標に作業が進められます。
 そのための技術的な要点はいくつかありますが、もっとも基本的なことはPostScript フォントで文字組みし、PostScript 対応出力機から分版出力できる組版データとすることです。
 プラットフォームは、大半の印刷会社はMacintoshを標準としていますが、Windows機の利用の割合も増えてきています。
 

●デジタル印刷のバリエーション

 デジタル印刷のシステム構成については、出力結果の違いから、次の3つの方式があります。

・フイルム/PS版方式(CTF:Computer to film)
 面付けされた出力用データを、PostScript 出力機であるイメージセッタでレーザー露光して製版フイルムを出力します。次いでそのフイルムをPS版(感光性のあるアルミ板)に密着して焼き付けて現像処理をすると刷版が作成できます。

・CTPプレート方式(CTP:Computer to Plate)
 デジタル印刷の最も標準的な方式です。出力用データを、PostScript対応のプレートセッタから刷版(CTPプレート)に焼き付けた状態で出力します。CTPはCTFよりは工程が短縮されるとともに、フイルムに起因する品質不良が派生しないというメリットがあるため、その技術は、印刷会社では一般化しています。なおCTPプレートには、使用するレーザー光の波長の違いによって、サーマルポジタイプ、サーマルネガタイプ、銀塩拡散転写タイプ、高感度フォトポリマータイプなどがあります。

・オンデマンド方式(狭義のデジタル印刷)
 刷版を作成することなく、専用の印刷機で組版データをそのまま印刷する方式です。必要なときに必要な部数の印刷ができるということからオンデマンドの呼び名があります。機材メーカーや印刷会社によっては、デジタル印刷とはこの方式のこととしていることがあります。

株式会社 佐賀印刷社

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